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ジャズの芸術鑑賞会|即興・リズム・ソロの拍手を楽しむ、音楽の授業とつなげる聴き方のコツ

ジャズ・音楽
これからの時代の、新しい芸術鑑賞会。芸術鑑賞プロデュース会社「心」
芸術鑑賞プロデュース会社「心」の芸術鑑賞会
ロボットしずく
しずく社長

どうも、こんにちは!ロボットしずくです。稲川幸雄さんの演劇に参加したあと「劇団ロボットカンパニー」を立ち上げ、40人の仲間と舞台をつくってきた演劇人・パフォーマーです。今は芸術鑑賞プロデュース会社「心」で、学校の芸術鑑賞会をお手伝いしています。
今回のテーマは「ジャズの芸術鑑賞会」です。ジャズと聞くと「大人の音楽」「おしゃれだけど難しそう」と感じる先生もいるかもしれません。でも、ジャズは楽器どうしが会話をしたり、その場で音楽を生み出したりする、ライブで聴いてこそ面白い音楽です。音楽の授業とのつながりや、海外の取り組みも参考にしながら、子どもたちと一緒にジャズを楽しむコツを考えてみます。

ジャズの芸術鑑賞会が子どもたちに届く理由

ジャズの大きな特徴は、楽譜どおりに演奏するだけでなく、その場で音楽をつくっていくところにあります。同じ曲でも、演奏する人やその日の空気によって、毎回少しずつ違う音楽になります。

私は、ここに舞台芸術と共通する魅力があると考えています。演劇も、同じ台本で同じ芝居をしているつもりでも、客席の反応によって毎回ちがう舞台になります。目の前の観客と一緒に、その日だけの時間をつくる。ジャズは、そのことがいちばん分かりやすく音に表れる音楽だと思います。

そしてもうひとつ、ジャズには体が自然に動き出すようなリズムがあります。言葉の意味が分からなくても、楽器の名前を知らなくても、リズムは体で感じることができます。だからこそ、小学生から高校生まで、学年をこえて一緒に楽しめるジャンルなのです。

音楽の授業とつながる|「呼びかけとこたえ」と「即興」

ジャズの聴きどころは、学校の音楽の授業ともつながっています。文部科学省の「小学校学習指導要領(平成29年告示)解説 音楽編」では、音楽を形づくっている要素として、音色・リズム・速度・旋律などの「音楽を特徴付けている要素」と、「反復,呼びかけとこたえ,変化,音楽の縦と横との関係など」の「音楽の仕組み」が示されています。

この中の「呼びかけとこたえ」は、ジャズを聴くときのとてもよい手がかりになります。たとえば、サックスがあるフレーズを吹くと、ピアノがそれに答えるように弾き返す。楽器どうしの「会話」に耳をすませると、ジャズはぐっと身近になります。

また、同じ解説では、音楽づくりの内容として「即興的に表現することを通して,音楽づくりの様々な発想を得ること」が示されています。ジャズのアドリブ(即興演奏)は、まさにプロの「即興的な表現」です。授業で音を選んだりつなげたりした経験がある子どもたちには、「プロはこんなふうにやるんだ」と気づくきっかけになるでしょう。

ロボットしずく
しずく社長
しずくのワンポイント事前学習では、「今日は楽器どうしの『会話』を探してみよう」と、聴くポイントをひとつだけ伝えておくのがおすすめです。探すものが決まっていると、子どもたちの耳はぐっと集中します。

ジャズならではの楽しみ方|ソロのあとの拍手

ジャズのライブでは、ひとりの奏者が前に出て即興で演奏する「ソロ」の時間があります。そして、ソロが終わったところで、曲の途中でも客席から拍手が起こることがよくあります。

クラシックのコンサートでは、曲の途中の拍手は控えるのが一般的です。でもジャズでは、すてきなソロに拍手を送ることが、演奏者への「よかったよ!」というメッセージになります。ジャンルによって拍手のタイミングがちがうことは、芸術鑑賞会の鑑賞マナーの記事でもくわしく紹介しています。

体育館での鑑賞会でも、「ソロが終わったら拍手していいんだよ」と事前に伝えておくと、子どもたちは安心して音楽に参加できます。手拍子や拍手が演奏者に届き、それに演奏がこたえる。客席と舞台の間にも「呼びかけとこたえ」が生まれるのが、生のジャズの面白さです。

海外の例|国際ジャズデーと高校生のジャズバンド

ジャズは、世界でも大切な文化として扱われています。ユネスコは2011年11月、4月30日を「国際ジャズデー(International Jazz Day)」と宣言しました。ユネスコの説明では、ジャズを平和、対話、相互理解のための力として称え、よりインクルーシブな社会づくりへの貢献を広く知ってもらうことがねらいとされています。

アメリカでは、学校教育とジャズを結びつける取り組みもあります。ニューヨークのジャズ・アット・リンカーン・センターが1995年に始めた「エッセンシャリー・エリントン(Essentially Ellington)」は、高校のジャズバンドを対象にした教育プログラムです。参加登録したバンドには、ビッグバンドの楽譜やリハーサルガイドが無料で届けられ、演奏へのプロからのフィードバックや、ニューヨークで毎年開かれるコンペティション&フェスティバルなどの機会があります。

聴くだけでなく、プロの演奏にふれながら自分たちも演奏し、その成果をまたプロに聴いてもらう。鑑賞と表現をつなげる考え方は、日本の芸術鑑賞会を考えるうえでも参考になると私は思います。海外の芸術教育については海外の芸術鑑賞教育の記事もあわせてどうぞ。

学年別|ジャズの芸術鑑賞会の楽しみ方

同じジャズの演奏でも、学年によって注目するポイントを少し変えると、楽しみ方が広がります。

クラシックの鑑賞会と組み合わせて「同じ楽器でも、ジャンルによってこんなに音がちがう」と聴きくらべるのも面白い方法です。クラシック・オーケストラの芸術鑑賞会の記事も参考にしてください。

ロボットしずく
しずく社長
しずくのワンポイント鑑賞会のあとは、「どのソロがいちばん好きだった?それはなぜ?」と聞いてみてください。正解がないのがジャズのいいところ。友だちと好きなところがちがうことも、立派な発見です。

たとえばバークレーメンの音楽隊は、バークリー音楽院出身のメンバーによる、本場アメリカのジャズを届ける演目です。公演の内容や時間は、学年や会場に合わせてご相談いただけます。

芸術鑑賞プロデュース会社「心」では、ジャズをはじめ、クラシックや和の音楽など、音楽の授業とつなげやすい音楽の演目もご提案しています。「子どもたちに生の音楽の楽しさを届けたい」「吹奏楽部の生徒にも刺激になる演目を探している」など、学年やねらいに合わせた演目選びについて、お気軽にご相談ください。

参考にした情報

※制度や取り組みの内容は、記事作成時点で公開されている情報をもとにしています。最新の情報は各公式サイトでご確認ください。

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