SIX LOUNGE「君が眩しいから僕は星が見えない」はなぜバズった?|MVのないEP収録曲がTikTokから急上昇チャート首位になった理由


どうも、こんにちは!ロボットしずくです。「令和の虎」に志願者として出演し、オール達成をいただいた、株式会社RPGエンターテイメントの社長です。これまで個人のアカウントは200人以上、企業のアカウントは100社以上を見てきて、初めての投稿でも100万再生を連発。そんなバズる動画を制作してきました。
今回取り上げるのは、大分県出身の3人組バンド・SIX LOUNGEの「君が眩しいから僕は星が見えない」。2024年にEPの1曲として発表され、MVもなかったこの曲が、2026年にTikTokをきっかけに大きく広がり、Billboard JAPANの急上昇チャートで首位になりました。踊る曲ではないバンドの曲が、どうしてここまで届いたのか。映像を作る立場から読み解きます。
「君が眩しいから僕は星が見えない」ってどんな曲?
SIX LOUNGEは、大分県出身の3人組ロックンロール・バンドです。ボーカル&ギターのヤマグチユウモリさん、ベースのイワオリクさん、ドラムのナガマツシンタロウさんの3人で活動しています。
「君が眩しいから僕は星が見えない」は、2024年3月27日にリリースされたEP『All Right』の3曲目。地元・大分を舞台にしたラブソングで、作詞はナガマツさん、作曲はイワオさんが担当しています。Real Soundの記事によると、バンドの曲の大半はヤマグチさんとナガマツさんが書いていて、イワオさん作曲の曲はとても珍しいそうです。
そして大事なのが、この曲はシングルでもアルバムのリード曲でもなく、MVもなかったということ。ライブでもあまり演奏されず、主にコアなファンに愛されてきた1曲でした。
バズの経緯:TikTokから急上昇チャート首位へ
リリースから2年たった2026年、この曲がTikTokをきっかけに再び注目を集めます。流れを時系列で整理するとこうなります。
- 5月26日:公式のリリックビデオを公開
- 6月上旬〜:TikTokの音楽チャートでトップ10入りし、約2か月にわたって上位をキープ(8月時点)
- 7月3日:約2年半ぶりに「THE FIRST TAKE」へ出演し、この曲を一発撮りで披露
- 7月8日発表:Billboard JAPANの急上昇チャート「Heatseekers Songs」で首位(前週は2位)
Real Soundによると、TikTokの関連動画の再生は9,000万回を超え、Shazamのバイラルチャートでも1位を記録しました。さらに10月14日発表のHeatseekers Songsでも3位に入っていて、夏のバズで終わらず、秋になっても聴かれ続けています。
SIX LOUNGEは、2023年にも「リカ」がTikTokで話題になった経験があります。一度広がった実績が、今回の曲を手に取ってもらう下地になった、とReal Soundは分析しています。
バズの理由① 説明のいらない「まっすぐな言葉」とメロディ
この曲が若い世代を中心に広がった一番の理由は、ストレートな歌詞だと報じられています。好きな人への気持ちを飾らない言葉で伝える内容で、ロックやバンドに詳しくない人にも、一度聴けば意味が伝わります。
メロディもシンプルです。静かなAメロから、ヤマグチさんのファルセット(裏声)が印象的なサビへ一気に開ける作りで、聴いた人の頭に景色が浮かびやすい。演奏も、歌を邪魔しないように控えめにまとめられています。
TikTokでは、ダンスのような「振り付け」がなくても、自分の気持ちや思い出を重ねられる曲はよく使われます。恋人や友だちとの写真・動画のBGMとして、または歌詞を文字で見せる動画として使いやすいことが、バンドの曲でも広がった理由だと私は見ています。
バズの理由② バズのあとに「受け皿の映像」を素早く出した
MVがない曲がバズったとき、困るのは「もっと聴きたい」と思った人が見に行く場所がないことです。SIX LOUNGEは、話題になり始めたタイミングでリリックビデオを公開し、その後THE FIRST TAKEで一発撮りの歌唱を届けました。
リリックビデオは「言葉」が刺さった人の受け皿に、THE FIRST TAKEは「この声を生で聴きたい」と思った人の受け皿になります。TikTokで知った人が、YouTubeでフルサイズを聴ける状態をすぐに作ったことが、短いバズを長いヒットにつなげたポイントです。
9月には同じくTHE FIRST TAKEで「メリールー」をバンドセッションで披露。1曲のバズから、ほかの曲を知ってもらう入り口も広げています。8月26日にはアルバム『逆夢』をリリースし、9月からは全国ツアー、2027年2月13日には初の日本武道館公演も予定されています。
THE FIRST TAKEが過去曲を再び広げた例は、私立恵比寿中学「愛のレンタル」のコラムでも取り上げています。
バンドがMV・TikTok動画づくりで真似できること
SIX LOUNGEの例から、これからMV・PVを作るバンドやシンガーソングライターが取り入れられることを3つにまとめます。
- リード曲以外にも「映像の器」を用意しておく:MVを全曲作るのは大変でも、リリックビデオや一発撮りの演奏動画なら短期間で作れます。どの曲がバズってもすぐ出せるよう、素材だけでも撮っておくと安心です。
- サビの言葉を縦型で切り出す:サビの数秒を、歌詞の文字と景色だけで成立する縦型動画にしておくと、ファン以外の人もBGMとして使いやすくなります。
- 「生の演奏」を見せる映像を持つ:言葉で興味を持った人の次の関心は「どんな人が、どんな声で歌っているのか」。演奏シーンのしっかりした映像があると、ライブに来てもらうきっかけにもなります。
昔の曲が再び聴かれる流れについては、アカシック「ピンク」から見る“10年前の曲”が再ブレイクする理由でもまとめています。
私たち「あなたのチーム」では、演奏シーンを中心にしたMVの撮影と、TikTok・YouTubeショート用の縦型動画をセットで提案しています。演奏+遠出撮影(送り迎えあり)や演奏+ドローン撮影など、バンド向けの撮影メニューもあります。撮影コンサルティングから撮影、再生数を伸ばすためのアドバイス、SNSのアイデア出しまで、まるごと50万円(税込)です。再生数のお約束はできませんが、「この曲をどう届けるか」から一緒に考えます。
- Real Sound「「君が眩しいから僕は星が見えない」歌詞とメロディの強度がもたらしたヒット SIX LOUNGEの音楽はなぜ人の心に刺さるのか?」(2026年8月7日)
- Billboard JAPAN「【Heatseekers Songs】SIX LOUNGE「君が眩しいから僕は星が見えない」が首位に」(2026年7月8日)
- Skream!「SIX LOUNGE、約2年半ぶり"THE FIRST TAKE"登場」(2026年7月3日)
- Billboard JAPAN「SIX LOUNGE、バンドセッションにて「メリールー」披露 <THE FIRST TAKE>」(2026年9月11日)
- THE MAGAZINE「Billboard JAPANチャート「Heatseekers Songs」(2026/10/14)」
※数字や順位は、各記事・発表の時点のものです。曲名・アーティスト名は各権利者のものです。




