私立恵比寿中学「愛のレンタル」はなぜ再注目された?|TikTokの手振りダンスとTHE FIRST TAKEで広がった理由


どうも、こんにちは!ロボットしずくです。「令和の虎」に志願者として出演し、オール達成をいただいた、株式会社RPGエンターテイメントの社長です。これまで個人のアカウントは200人以上、企業のアカウントは100社以上を見てきて、初めての投稿でも100万再生を連発。そんなバズる動画を制作してきました。
今回取り上げるのは、私立恵比寿中学の「愛のレンタル」です。2019年にマカロニえんぴつが書き下ろした曲が、2026年になってTikTokの手振りダンスで再び注目され、8月にはマカロニえんぴつのはっとりさんとの初共演で「THE FIRST TAKE」にも登場しました。発表から何年もたった提供曲が、なぜもう一度広がったのか。映像を作る立場から読み解きます。
「愛のレンタル」ってどんな曲?
「愛のレンタル」は、2019年にマカロニえんぴつが私立恵比寿中学(エビ中)に提供した曲です。ボーカルのはっとりさんによると、これはマカロニえんぴつにとって初めての楽曲提供でした。マカロニえんぴつは2020年4月のアルバム『hope』でこの曲をセルフカバーしていて、自分たちのライブでもキーを下げて演奏し、人気曲に育っていると話しています。
エビ中は2009年に結成、2012年にメジャーデビューしたアイドルグループです。つまりこの曲は、アイドルとバンドの両方のステージで歌われてきた曲。ここが、のちの再注目につながるポイントだと私は考えています。
2026年の再注目の流れ
THE FIRST TIMESが2026年9月に更新した「今バズっている20曲」の記事では、「愛のレンタル」が取り上げられています。記事によると、TikTokクリエイターが手振りダンスを作ったことで、インフルエンサーを中心に「踊ってみた」動画が流行。さらに、エビ中の真山りかさんがアカペラで歌いながらサビの手振りダンスを披露する投稿も紹介されています。
そして2026年8月12日の22時、YouTubeチャンネル「THE FIRST TAKE」で、エビ中とはっとりさんによる「愛のレンタル」がプレミア公開されました。エビ中の出演は1年4か月ぶりで、真山さんは4回目の出演。エビ中とはっとりさんはこれが初共演で、白いスタジオでマイク1本、一発撮りで披露しています。告知記事でも、この曲は「SNSで再び注目を集めている」と紹介されていました。
広がった理由① クリエイターの手振りダンスと「本人の参加」
今回の再注目で大きかったのは、TikTokクリエイターが作った手振りダンスです。手振りは上半身だけで踊れるので、座ったままでも、狭い部屋でも参加できます。ダンスが得意ではない人でも投稿しやすく、真似する人が増えやすい型です。同じように、クリエイターの振り付けで過去曲が再ブレイクした例は有華「Partner」のコラムでも解説しました。
もうひとつは、歌っている本人がその流れに参加したことです。真山さんが「本人が歌いました!」と、アカペラで歌いながら手振りダンスをする動画は、流行に乗っていた人にとって「本物が来た」という驚きになります。ファンにとっても、ファン以外にとっても、シェアしたくなる動画です。
広がった理由② THE FIRST TAKEという「受け皿」
TikTokで曲を知った人が次にすることは、「フルで聴きたい」「ちゃんと歌っているところを見たい」です。そのときにYouTubeで見つかるのが、THE FIRST TAKEの一発撮り映像でした。告知記事によると、THE FIRST TAKEのチャンネル登録者は2026年8月12日時点で1,230万人。もともと多くの人が見ている場所に、「提供したバンドのボーカルと、歌っているアイドルの初共演」という見る理由がはっきりした動画が置かれたわけです。
短い縦型動画で興味を持ってもらい、横型の長い映像でじっくり見てもらう。この「入口」と「受け皿」の関係は、HALCALI「おつかれSUMMER」のコラムでも同じ形が見られました。
広がった理由③ 2組のファンが同じ曲を育てていた
はっとりさんは、この曲を「女性の声で歌ってほしい」という思いがあったこと、そしてエビ中がファンと一緒に曲を育ててくれていることへの感謝をコメントしています。エビ中はライブで歌い続け、マカロニえんぴつは自分たちのキーで演奏し続けてきました。
つまり「愛のレンタル」は、アイドルファンとバンドファンという2つのコミュニティに、別々の形で愛されてきた曲です。TikTokでどちらかの層に届けば、もう一方の層も「あの曲だ」と反応できる。土台が2つあったことが、広がりを後押ししたと私は見ています。
アーティストが真似できること
「愛のレンタル」の例から、これからMV・PVを作るアーティストが取り入れられるのは次の4つです。
- 手振りで踊れる「15秒」を用意する:サビやAメロのどこか一部を、上半身だけで真似できる振りにしておくと、ダンスが得意でない人も参加できます。
- 流行に本人が乗る:自分の曲が使われているのを見つけたら、本人が歌う・踊る動画で早めに返す。それだけで投稿の流れに勢いがつきます。
- YouTubeに「受け皿」を置く:TikTokで知った人が見に来たときに、フルのMVやライブ・一発撮りの映像がすぐ見つかるようにしておく。
- コラボは「見る理由」になる:提供した作家との共演、別のアーティストとの歌い分けなど、組み合わせそのものが話題になる企画を考える。
私たち「あなたのチーム」では、MVの撮影とTikTok用の振り付け、縦型動画をまとめて提案しています。「歌+TikTok振り付け撮影」や「スタジオ撮影+TikTokダンス」のメニューもあるので、公開後のSNSの動かし方まで一緒に考えたい方は、気軽にご相談ください。
- THE FIRST TIMES「【2026年最新】今バズっている20曲!TikTokヒットソング&流行りの曲を紹介」(2026年9月17日更新)
- TOWER RECORDS ONLINE「私立恵比寿中学、1年4ヶ月ぶりに「THE FIRST TAKE」登場」(2026年8月12日)
- 日刊エンタメクリップ「私立恵比寿中学が「THE FIRST TAKE」に1年4か月ぶりに登場!」(2026年8月12日)
- Skream!「私立恵比寿中学、1年4ヶ月ぶりに"THE FIRST TAKE"登場」(2026年8月12日)
- マカロニえんぴつ オフィシャルサイト「THE FIRST TAKE」出演のお知らせ
※数字や順位は、各記事・発表の時点のものです。曲名・アーティスト名は各権利者のものです。




