AKB48「好きish」MVはなぜ1000万回再生された?|首の“アイソレ”振り付けとレトロな世界観でバズった理由


どうも、こんにちは!ロボットしずくです。「令和の虎」に志願者として出演し、オール達成をいただいた、株式会社RPGエンターテイメントの社長です。これまで個人のアカウントは200人以上、企業のアカウントは100社以上を見てきて、初めての投稿でも100万再生を連発。そんなバズる動画を制作してきました。
今回取り上げるのは、AKB48の68thシングル「好きish」です。2026年7月13日に公開されたMVは、8月19日のCD発売を待たずに1000万回再生を突破しました。振り付けを手がけたのは、M!LKやFRUITS ZIPPERなどの曲でも知られる槙田紗子さん。結成から20年を超えたグループの新曲が、なぜこれだけ見られたのか。MV・SNS動画を作る立場から読み解きます。
「好きish」ってどんな曲?
「好きish」は、2026年8月19日に発売されたAKB48の68枚目のシングルです。センターは19期生の伊藤百花さんで、前作「名残り桜」に続く2作連続のセンター。報道では、渡辺麻友さん以来12年ぶりの2作連続センターと紹介されています。
MVの監督は、SEKAI NO OWARIや乃木坂46などのMVも手がけてきた池田大さんで、AKB48の作品は3作目。振り付けは、元ぱすぽ☆のメンバーで、FRUITS ZIPPER、CUTIE STREET、M!LKなどの振り付けで知られる槙田紗子さんが、AKB48では初めて担当しました。
つまり「好きish」は、伝統のあるグループと、今のSNSで“踊られる”振り付けを作ってきた振付師が組んだ一曲です。M!LKの振り付けがTikTokで広がった流れは、「好きすぎて滅!」の解説コラムでも紹介しています。
MV公開から発売前に1000万回再生、セールスも76万枚超
数字で見ると、MVが先に火をつけ、CDの発売につながった流れがよくわかります。
- MV:2026年7月13日にYouTubeでプレミア公開
- MV再生数:8月19日のCD発売前に1000万回を突破(8月18日の報道)
- CD:Billboard JAPANのシングル・セールス・チャート(8月17日〜23日集計)で765,977枚を売り上げ首位
インタビューでメンバーは、「今のAKB48もいい」と言われる機会が増えたことや、幅広い層に見てもらえるようになった喜びを話しています。発売の約5週間前にMVを公開し、その間に話題を育てたことが、発売週の数字にもつながったと私は見ています。
バズの理由① 首を動かす“アイソレ”から始まる振り付け
「好きish」でいちばん話題になったのが、イントロとアウトロにある首のアイソレです。アイソレ(アイソレーション)は、体の一部だけを動かすダンスの基本動作のこと。インタビューによると、ファンがこの首の動きを真似し、特にダンス部の中高生が踊ってくれていることをメンバーも喜んでいます。イントロは「無表情で踊る」よう指示があったそうで、首だけがスッと動く不思議さが目を引きます。
この振りがSNS向きなのは、次の3つの理由からだと私は考えています。
- 曲の頭で見せ場が来る:短い動画でも、最初の数秒で「何それ?」と手が止まる
- 上半身だけで完結する:狭い部屋でも、スマホの前に座ったままでも挑戦できる
- 「できるかな?」と試したくなる:簡単そうに見えて、きれいにやるには練習がいる。だから練習動画や“できた”動画が生まれる
バズの理由② レトロな世界観と“頭の中の作戦会議”のMV
MVは、60〜70年代風のレトロなプロムパーティーから始まります。そこから舞台は、恋をする主人公(伊藤さん)の頭の中にある「恋愛司令室」へ。メンバーが大きなモニターを見ながら恋の作戦会議を開き、ドレスルームやメイク研究室でもコミカルな場面が続きます。撮影は千葉県内のホテルで行われ、何もない宴会場をパーティー会場に作り変えたそうです。
さらに、メンバーが並んで寝るシーンや全員での枕投げなど、代表曲「ヘビーローテーション」のMVを思い出させる場面も入っています。
ここから学べるのは、「ひと目でわかる世界観」と「何度も見たくなる小ネタ」の組み合わせです。衣装と美術をレトロでそろえるとサムネイルや切り抜きだけでも雰囲気が伝わり、過去作を思わせるシーンは昔からのファンの「気づいた!」という声を生みます。ストーリーと小ネタで見返したくなる作りは、EBiDAN「Yes! 東京」のMVにも通じます。
バズの理由③ 角度違いのダンス練習動画で「覚えたい人」を迎えた
AKB48の公式YouTubeチャンネルでは、MV本編のほかに、MVのセットで踊る「MV Set ver.」、カメラが動く「Moving ver.」、固定カメラの「Fixed Point ver.」と、角度の違うダンス練習動画が公開されています。
MVは見て楽しむもの、練習動画は覚えるためのもの。固定カメラの動画があると、ダンス部の練習や「踊ってみた」の参考にしやすくなります。また、インタビューでは選抜発表の場面が「TikTok撮影」という名目だったという話も出ていて、メンバーにとってTikTok撮影がふだんの活動になっていることがうかがえます。
アーティストが真似できること
大きなグループでなくても、「好きish」のやり方はソロや少人数のアーティストにも応用できます。
- 真似したくなる“一点”を決める:首、手、ポーズなど、体の一部だけで見せる振りを1つ決めておく。
- 見せ場を曲の頭に置く:イントロやサビ頭に印象的な動きを入れ、短い動画の1秒目で止めてもらう。
- 世界観は衣装と美術でそろえる:時代感や色をそろえると、サムネイル1枚でも曲の雰囲気が伝わる。
- MVと練習動画をセットで出す:正面・固定カメラの動画があると、ファンが踊りやすくなる。
私たち「あなたのチーム」では、MV・PVの撮影に加えて、TikTok用の振り付け撮影や縦型動画、公開後にどんな動画を出していくかのアイデア出しまでまとめてご提案しています。再生数をお約束することはできませんが、「踊られる見せ場」をどこに置くかは、撮影前の企画の段階から一緒に考えられます。
- 日刊エンタメクリップ「AKB48、68thシングル『好きish』MV公開!伊藤百花が2作連続センター&振付は槙田紗子」(2026年7月13日)
- GALPO「AKB48 68th シングル『好き ish』MV公開! 伊藤百花が12年ぶりの2作連続センター 槙田紗子氏がAKB48初振付」(2026年7月21日)
- ニュースクランチ「AKB48が“いともも効果”とアイソレダンスでMV1000万回再生突破!『好きish』発売記念インタビュー」(2026年8月18日)
- 週プレNEWS「AKB48最新シングル『好きish』MVが再生回数1000万回突破!」(ライブドアニュース)
- Billboard JAPAN「AKB48『好きish』76.5万枚でシングル・セールス首位獲得」(2026年8月24日)
※数字や順位は、各記事・発表の時点のものです。曲名・アーティスト名は各権利者のものです。




