EBiDAN「Yes! 東京」MVはなぜ1億回再生された?|60人の学園MVとグループ別“体験入学版”でヒットが続く理由
どうも、こんにちは!ロボットしずくです。「令和の虎」に志願者として出演し、オール達成をいただいた、株式会社RPGエンターテイメントの社長です。これまで個人のアカウントは200人以上、企業のアカウントは100社以上を見てきて、初めての投稿でも100万再生を連発。そんなバズる動画を制作してきました。
今回取り上げるのは、超特急やM!LKなどが所属するEBiDAN(恵比寿学園男子部)の15周年記念曲「Yes! 東京」です。2026年7月2日に公開されたMVは、約3か月で1億回再生を突破。9グループ・総勢60人という大人数の曲が、なぜここまで見られ続けているのか。MV・SNS動画を作る立場から、その仕組みを読み解きます。
「Yes! 東京」ってどんな曲?
「Yes! 東京」は、スターダストプロモーションに所属する男性グループが集まったEBiDAN(恵比寿学園男子部)の、結成15周年を記念したシングルの表題曲です。2026年7月2日にMVの公開と先行配信が始まり、8月11日にCDが発売されました。
参加しているのは、超特急、M!LK、SUPER★DRAGON、ONE N' ONLY、BUDDiiS、原因は自分にある。、Sakurashimeji、ICEx、Lienelの9グループ・総勢60人。15周年のアニバーサリーソングらしい、明るくハイエナジーな曲です。
音楽制作サイト「サンレコ」のコラムでは、テンポは約150BPM、サビにあたる部分が曲全体の約59%を占め、イントロ約7秒ですぐサビが始まる構成だと分析されています。どこを切り取ってもサビが耳に入りやすい、という指摘は、短い動画で使われることを考えるうえでとても参考になります。
MV公開から約3か月で1億回再生、チャートでも首位が続く
数字で見ると、このヒットの大きさがよくわかります。
- MV:2026年7月2日の公開から約3か月で1億回再生を突破(10月7日の報道)
- CD:初週に約105万枚を売り上げ、オリコン週間シングルランキングで1位
- Billboard JAPAN総合ソング・チャート「JAPAN Hot 100」:9月16日発表分で通算3度目の首位
- Billboard JAPANストリーミング:累計再生数が1億回を突破。10月7日発表のチャートで週間約744万回を記録し、3度目の首位
- オリコン週間ストリーミングランキング(10月12日付):4週連続・通算9回目の1位、累積1億3,128.2万回
ポイントは、発売直後だけでなく3か月たっても数字が落ちていないことです。Billboard JAPANのストリーミング・チャートでは、7月13日発表分で10位に初登場してから13週連続でトップ10に入っています。9月にはBillboard JAPANの総合チャートで、前週1位だった=LOVE「恋、はじめました。」(解説コラムはこちら)から首位を取り返しています。
ヒットの理由① 60人が出演する“学園もの”のMV
MVの舞台は「恵比寿学園男子部」という学園。特殊能力を磨くメンバーたちが、幻のエビフライパン、通称「エビパン」を奪い合う「エビパン大争奪戦」というストーリーになっています。制服姿の学園ドラマと、全員でのダンスパフォーマンスが交互に出てくる作りです。
60人も出てくると、一度見ただけでは全員を追いきれません。だからこそ「あのシーンに推しが映っていた」「次はこの人を見よう」と、何度も見返したくなる。ストーリーに小ネタが多いMVは、ファン同士で見どころを教え合う会話も生まれやすくなります。
ヒットの理由② 名前テロップ版と“体験入学版”で推しにたどり着ける
私が特にうまいと感じたのが、MVを出したあとの「追加の動画・音源」の出し方です。
まず8月15日には、60人全員の名前をテロップで表示したバージョンのMVが公開されました。大人数のグループでよくある「この人は誰?」という疑問に、MVそのものが答えてくれる形です。気になった人をすぐ調べられるので、新しいファンの入口になります。
さらに8月11日には、各グループが単独で歌う“体験入学版”の9バージョンが配信されました。サンレコのコラムによると、本編では各グループ1人ずつがマイクを持つ形。そのぶん、「自分の推しグループが全部歌うバージョンも聴きたい」というファンの気持ちに応えています。Billboard JAPANの「Hot Shot Songs」ではM!LK ver.が首位になり、9バージョンがトップ20に入りました。
同じ曲でも、見る人・聴く人に合わせた「入口」を複数用意する。これが、話題を一度で終わらせず、何度も盛り上げ直すことにつながっています。
ヒットの理由③ ソロダンスや生配信で入口を増やした
MV以外の動画も充実しています。EBiDAN公式TikTokでは、M!LKのメンバーが制服風の衣装で「Yes! 東京」を1人ずつ踊るソロダンス動画が公開されました。M!LKは「好きすぎて滅!」でもTikTokで大きく広がったグループです(解説コラムはこちら)。
また、「HIGHLIGHT」とのコラボ企画で、選ばれたメンバーが一発撮りでソロダンスを披露する動画が順番に公開され、8月の記念ライブでは冒頭2曲が公式X・YouTube・TikTokなど12のアカウントで無料生配信されました。YouTubeの公式チャンネルには、ファンがライブで一緒に声を出せるように「コール講座」の動画まであります。
1本のMVを中心に、縦型のソロ動画、一発撮り、ライブ映像、コール講座と、いろいろな角度の動画が出てくる。どのSNSから入っても曲にたどり着けるようになっているのが、このヒットの強さだと私は考えています。
アーティストが真似できること
60人規模でなくても、「Yes! 東京」のやり方はソロや少人数のアーティストにも応用できます。
- サビを早く、多く出す:イントロを短くしてすぐサビに入る構成は、TikTokやショート動画で切り取られたときにも強いです。
- MVに「もう一度見る理由」を入れる:小ネタ、ストーリー、メンバーの見せ場など、2回目に気づく要素を仕込んでおく。
- 公開後の追加動画を最初から計画する:名前テロップ版、別バージョン、ソロ動画、ダンス解説など、MVの素材を活かした動画を順番に出す。
- ファンが参加できる形を用意する:コール講座や振り付け動画のように、「見る」だけでなく「一緒にやる」ための動画を作る。
私たち「あなたのチーム」では、MV・PVの撮影だけでなく、TikTok用の振り付け撮影や縦型動画、公開後にどんな動画を出していくかのアイデア出しまでまとめてご提案しています。もちろん再生数をお約束することはできませんが、「MVを1本作って終わり」にしないための準備は、撮影前から一緒に考えられます。
- EBiDAN公式サイト「Yes! 東京」MUSIC VIDEO公開のお知らせ(2026年7月2日)
- THE FIRST TIMES「EBiDAN「Yes! 東京」のMVが1億回再生を突破!」(2026年10月7日)
- Billboard JAPAN「EBiDAN「Yes! 東京」ストリーミング累計1億回突破」(2026年10月6日)
- Billboard JAPAN「EBiDAN「Yes! 東京」3度目のストリーミング・ソング首位」(2026年10月7日)
- Billboard JAPAN「EBiDAN「Yes! 東京」が通算3度目の総合首位」(2026年9月16日)
- Billboard JAPAN【Hot Shot Songs】「Yes! 東京(M!LK ver. 体験入学)」首位(2026年8月19日)
- CDJournal「EBiDAN、15周年記念楽曲「Yes! 東京」MVが1億回再生を突破」
- MEDIAMIXI「EBiDANは「Yes! 東京」の注目を9グループにどう波及させたのか」(2026年9月3日)
- サンレコ「EBiDAN(恵比寿学園男子部)『Yes! 東京』は59%がサビ!?」
- THE FIRST TIMES「M!LK5人が白ブレザー制服姿でEBiDAN「Yes! 東京」ソロダンスを披露!」(2026年8月4日)
- イマオト「EBiDAN「Yes! 東京」、ビルボードジャパンソングチャートで首位に返り咲いた背景を探る」(2026年9月10日)
※数字や順位は、各記事・発表の時点のものです。曲名・アーティスト名は各権利者のものです。





