IPA、応用情報技術者試験の申込で障害|二重決済や座席未確保が相次ぎ謝罪
情報処理推進機構(IPA)が10月6日に受け付けを始めた「応用情報技術者試験」などの申し込みで、アクセスが集中してシステムに障害が起きました。クレジットカードの二重決済や、申し込みが完了したはずなのに座席が確保されていないといった不具合が相次ぎ、IPAは6日と8日に謝罪しました。
- 初のCBT方式となった申込初日にアクセスが集中
- 二重決済は約2,600件、座席未確保は約2,300人
- IPAは返金や日程調整の連絡を済ませたと説明
何があったのか
今回の申し込みは、応用情報技術者試験に加え、ITストラテジストやネットワークスペシャリストなどの高度試験、情報処理安全確保支援士試験の計6区分が対象です。これらの試験は今回から、紙の試験を1日で一斉に行う方式をやめ、会場のパソコンで受けるCBT方式に切り替わりました。受験者は会場ごとの予約枠から都合のよい日時を選ぶ仕組みです。
受け付けは10月6日午前10時に始まりましたが、直後からアクセスが集中しました。ITmedia NEWSによると、受験する地域や日程の一覧が選べない、画面が切り替わるたびにタイムアウトする、決済が終わらない、入力した内容が消えて最初からやり直しになる、といった声が出ていました。
IPAが8日に公表した内容では、障害は6日午前10時から正午まで続きました。この間に、クレジットカード決済が重複して処理されたケースが約2,600件、コンビニや銀行ATMで支払う「Pay-easy」の手続きで、注文が取り消されたという表示が出てしまう不具合が約230件ありました。さらに、画面では申し込み完了と表示されたのに、会場の座席が確保されていなかった人が約2,300人いました。
なぜ批判されたのか
CBT方式では先着順で会場と日時が埋まっていくため、希望の枠を早く押さえたい受験者が初日に集中したとみられています。申し込みを終えるまでに1時間以上かかったという声もありました。
お金が二重に引き落とされたり、手続きを終えたつもりでも席が取れていなかったりと、受験者に直接の負担が生じたことに不満が集まりました。また、IT分野の国家試験の申し込みでシステムの不具合が起きたことから、SNSでは皮肉をこめた投稿も見られました。
当事者の対応
IPAは6日、アクセス集中の影響で申込ページにつながりにくく、手続きが進めにくい状況が起きていたとして、ウェブサイトにおわびを掲載しました。改善に向けた対応を進めているとしたうえで、つながりにくい場合は時間をおいてから申し込むよう呼びかけました。
8日にはプレス発表で障害の詳細を公表し、改めて謝罪しました。原因はアクセス集中によるシステムの負荷で、サイバー攻撃によるものではないとしています。二重決済となった人への取り消し(返金)処理は完了し、7日に案内メールを送ったと説明しました。Pay-easyの不具合は表示を直してマイページから支払えるようにし、支払い期限を10月12日まで延ばしました。座席が確保されていなかった人には、8日午前9時までに試験日時などの調整についてメールを送ったとしています。
IPAは、受験者に不利益が生じないよう万全の対応をとるとしています。申し込みの締め切りは、応用情報技術者試験が11月7日、高度試験と情報処理安全確保支援士試験が10月24日です。
これまでの経緯
- 午前10時に申込受付が始まり、直後からアクセス集中で障害(正午に復旧)
- IPAがウェブサイトにおわびを掲載
- 二重決済の返金とPay-easyの支払いについて案内メールを送付
- IPAがプレス発表で障害の詳細を公表して謝罪、座席未確保の人に調整メールを送付
参考にした報道・発表
- ITmedia NEWS 応用情報技術者試験の申込初日にアクセス集中、IPAが謝罪
- ITmedia NEWS 応用情報技術者試験の申込障害、IPAが詳細を発表
- IPA (お詫び)令和8年度前期試験の申込受付におけるアクセス集中について
- IPA 令和8年度前期試験の申込受付におけるアクセス集中による障害発生について
- IPA 令和8年度前期試験の案内(申込・試験期間)
本記事は上記の報道と公式発表をもとに、2026年10月9日時点で確認できた事実をまとめたものです。その後の状況が変わっている場合があります。



