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命の教育と芸術鑑賞会|道徳の「生命の尊さ」と演劇をつなげる、学年別の見方と心への配慮

命の教育・道徳
僕の生きた時間(SNSのいじめがテーマの演劇)
▶ 僕の生きた時間(SNSのいじめがテーマの演劇)
ロボットしずく
しずく社長

どうも、こんにちは!ロボットしずくです。稲川幸雄さんの演劇に参加したあと「劇団ロボットカンパニー」を立ち上げ、40人の仲間と舞台をつくってきた演劇人・パフォーマーです。今は芸術鑑賞プロデュース会社「心」で、学校の芸術鑑賞会をお手伝いしています。
「命を大切にしよう」。学校で何度も聞く言葉ですが、言葉だけでは心の奥まで届きにくいこともあります。今回は、道徳で学ぶ「生命の尊さ」と芸術鑑賞会をどうつなげるか、学年ごとの見方と、重いテーマを扱うときの心への配慮について、舞台をつくる側の目線で考えてみます。

「命の大切さ」は、言葉だけでは届きにくい

「命は大切です」という文は、誰もが正しいと分かっています。けれど、正しいと分かっていることほど、子どもたちは「また同じ話だ」と受け流してしまいがちです。

私は、命の教育でいちばん大事なのは、答えを教えることより、自分で感じて考える時間をつくることだと考えています。目の前で生きている人間が、笑い、迷い、悩み、誰かを想う。その姿を同じ空間で見ることは、「命」という言葉に体温を与えてくれます。

芸術鑑賞会は、学習指導要領では特別活動の学校行事「文化的行事」にあたります。けれど、扱う作品のテーマによっては、道徳や人権の学びとも自然につながっていきます。命をテーマにした舞台は、その代表的な例です。

道徳の内容項目「生命の尊さ」を学年ごとに読む

小学校・中学校の「特別の教科 道徳」には、「主として生命や自然,崇高なものとの関わりに関すること」というまとまりの中に、[生命の尊さ]という内容項目があります。学習指導要領の文言を学年ごとに並べてみると、少しずつ深まっていくのが分かります。

低学年は「生きることのすばらしさ」から始まり、高学年では「つながり」、中学校では「連続性や有限性」へと広がっていきます。また小学校の学習指導要領では、教材の題材として「生命の尊厳」などを取り上げることも示されています。

この流れを知っておくと、芸術鑑賞会の演目を選ぶときにも「この学年には、どんな命の見せ方が合うだろう」と考えやすくなります。

ロボットしずく
しずく社長
しずくのワンポイント鑑賞会の前に、先生が「今年の道徳で、どの内容項目と結びつけたいか」をひとつ決めておくと、事前・事後の学習がぶれません。演目の相談をするときにも、その一言があるとぐっと話が早くなりますよ。

舞台が「命」を伝えられる理由

舞台には、ほかの表現にはない特徴があります。それは、同じ時間を、同じ場所で、生身の人間と一緒に過ごすということです。

役者の息づかい、声のふるえ、沈黙の長さ。客席にいる子どもたちは、それを全身で受け取ります。物語の中の人物が苦しむとき、見ている側も少し苦しくなる。誰かのひと言で救われるとき、見ている側も少しほっとする。その「心が動いた」という体験こそが、命について考える入り口になると私は思います。

そしてもうひとつ。舞台の上で起きることは、二度と同じ形では起きません。今日の公演は今日だけのもの。その一回きりの時間は、それ自体が「限りある時間」を感じさせてくれます。中学校の道徳でいう「有限性」に、体験として触れられるのです。

たとえば僕の生きた時間は、SNSのいじめをテーマに、命と言葉の重さを考える舞台です。またひめゆりの花は、沖縄の地上戦を舞台に「命とは?」を問いかける演劇で、平和学習とあわせて取り上げることもできます。

学年別|命をテーマにした鑑賞の事前・事後学習

同じ「命」がテーマでも、学年によって届け方は変わります。道徳の内容項目の流れに合わせて考えてみましょう。

感想の引き出し方は芸術鑑賞会の感想文の書かせ方で、重いテーマの演劇と事前・事後学習のつなげ方は平和学習・人権教育と芸術鑑賞会でも紹介しています。

重いテーマを扱うときの、心への配慮

命をテーマにした舞台は、子どもたちの心を大きく動かします。だからこそ、学校側で準備しておきたいことがあります。

ロボットしずく
しずく社長
しずくのワンポイント命の舞台は「悲しい話」で終わらせないことが大切だと私は思います。事後の問いかけは「つらかった場面」だけでなく、「救われた場面」「あたたかくなった場面」もセットで聞いてみてください。命の重さと同じくらい、生きることのあたたかさも子どもたちに残したいですね。

心理カウンセラーによる弾き語りと講演のロボットのぞみは、家族・病気・命の大切さを、音楽と言葉で届けるステージです。演劇とはまた違ったかたちで、命について考える時間をつくることができます。

芸術鑑賞プロデュース会社「心」では、演劇・音楽・伝統芸能・パフォーマンス・講演会まで20を超える演目の中から、道徳の「生命の尊さ」や人権・平和の学びにつなげやすい演目をご提案しています。学年や子どもたちの様子に合わせた演目選び、事前に確認しておきたい内容についても、お気軽にご相談ください。

参考にした情報

※制度や事業の内容は、記事作成時点で公開されている情報をもとにしています。最新の情報は各公式サイトでご確認ください。

これからの時代の、新しい芸術鑑賞会。芸術鑑賞プロデュース会社「心」
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