
どうも、こんにちは!ロボットしずくです。稲川幸雄さんの演劇に参加したあと「劇団ロボットカンパニー」を立ち上げ、40人の仲間と舞台をつくってきた演劇人・パフォーマーです。今は芸術鑑賞プロデュース会社「心」で、学校の芸術鑑賞会をお手伝いしています。
戦争、いじめ、差別──。教室で正面から話すと重くなりすぎるテーマも、物語の力を借りると、子どもたちは自然に考え始めます。この記事では、平和学習や人権教育に演劇を取り入れる意味と、その効果を高める工夫を紹介します。
物語は「自分ごと」にする力を持っている
教科書で「何人が犠牲になった」と数字で学ぶことも大切です。でも、ひとりの登場人物の目を通して出来事を見ると、その数字の一つひとつに名前と人生があったことに気づきます。
演劇の力は、遠い出来事を、目の前の誰かの物語に変えることだと私は考えています。客席で子どもたちが息をのむとき、その出来事はもう「歴史の知識」ではなく、自分の心で受け止めた体験になっています。
平和学習と演劇
沖縄の戦争など、実際の出来事をもとにした作品は、修学旅行や平和学習の事前・事後学習として選ばれることもあります。
- 事前:時代背景や場所を地図や写真で確認しておく
- 当日:登場人物と同じ年ごろであることを意識して見る
- 事後:「もし自分がその場にいたら」を考え、言葉にする
人権教育と演劇|いじめ・SNS
今の子どもたちにとって、いじめはスマホの中でも起きています。SNSでのことばの重さや、見ているだけの「傍観者」の立場をテーマにした演劇は、自分がどの立場にもなりうることに気づかせてくれます。
説教ではなく、登場人物の選択を見ることで、子どもたちは「自分ならどうするか」を自分で考えます。
舞台をつくる側が大切にしていること
重いテーマを扱うときほど、私たちは客席の子どもたち一人ひとりの気持ちを想像します。
- 怖がらせることが目的ではない。考えるきっかけを渡すこと
- 最後には、希望や「これからどう生きるか」につながる場面を置く
- 実際に似た経験をしている子がいるかもしれない、と意識する
学校側でも、気になる児童・生徒がいる場合は事前に配慮を相談していただけると、私たちも安心して舞台に立てます。
事後学習で「言葉」にする
- 心に残ったセリフや場面を書き出す
- グループで「登場人物はなぜその選択をしたのか」を話し合う
- 道徳や総合的な学習の時間に、テーマを広げて調べる
芸術鑑賞プロデュース会社「心」では、沖縄の戦争を舞台にした演劇、SNSのいじめをテーマにした演劇、心理カウンセラーによる講演など、平和学習・人権教育に取り入れやすい演目をご用意しています。







