ダブルダッチの凄技|2本のロープで跳ぶ競技の歴史と4つの種目、初心者の始め方
こんにちは!ダブルダッチは、2本のロープを2人で回して、その中で跳ぶ競技だよ。どんな技があるのか、いっしょに見ていこうね!
ダブルダッチは、2本のロープを2人が回し、その中でジャンパーがステップやダンス、ときにはアクロバットを見せる競技です。「縄跳び」と聞いて思いうかべる動きとは、ひと味ちがうチームの凄技。この記事では、歴史、4つの種目、始めるときの安全のポイントまでを、公的な資料や団体の情報をもとに整理します。
- ダブルダッチは2本のロープを2人のターナーが回し、ジャンパーが跳ぶ3人以上の競技
- 種目は「スピード」「規定」「フリースタイル」「フュージョン」の4つ
- 始めるときは基本のジャンプから。アクロバットは補助・マットのある場所で段階的に
ダブルダッチとは?
ダブルダッチは、同じ長さの2本のロープを使うなわとびです。向かい合った2人のターナー(回し手)が、2本のロープを回し、その中でジャンパー(跳び手)が技を決めます。最低でも3人が必要で、日本ジャンプロープ連合の支部サイトでは、集中力・持久力・リズム感・チームワークなどが身につくとされています。
ロープを跳びながらダンスやアクロバットを行い、スピードや技の完成度を競う競技としても広まっています。ひとりでは成立しないところが、ほかのなわとびとの大きな違いです。
歴史:オランダからニューヨーク、そして日本へ
笹川スポーツ財団のスポーツ辞典によると、起源は300年以上前。オランダ人の入植者が、のちのニューヨークにあたるニュー・アムステルダムに持ちこんだ縄跳びとされています。「ダブルダッチ」という名前は、イギリス人が「複雑でおかしなこと」をするオランダ人を指して使った俗語に由来する、と説明されています。
ブリタニカ百科事典(英語)には、1930年代の大不況の時代に、古い洗濯ロープさえあれば遊べる子どもの遊びとして広まったとあります。その後、1950年代の終わりごろにいったんすたれましたが、1973年にニューヨーク市警の警察官2人が、少女たちの遊びからヒントを得てルールを作り、再びスポーツとして歩き出しました。翌1974年には第1回のトーナメントが開かれています。
日本では、1996年4月に日本ダブルダッチ協会(JDDA)が発足しました。この協会は、のちに日本ロープスキッピング連盟と統合し(2021年4月)、現在は一般財団法人日本ジャンプロープ連合(JJRU)として、ダブルダッチやなわとびの普及に取り組んでいます。
ダブルダッチには、スピード・規定・フリースタイル・フュージョンの4つの種目があるよ。ちがいを表で見てみてね!
4つの種目と道具
笹川スポーツ財団の資料では、競技の種目は次の4つに分けられています。
| 種目 | 内容 |
|---|---|
| スピード | 2分間に跳んだ回数を競う(ジャンパーの左足が床についた回数を数える) |
| 規定 | 決められた演技を制限時間内に行い、正確さと優雅さで判定(シングルス25秒、ダブルス35秒) |
| フリースタイル | 1分間で、チーム独自の演技を行う。演技中にジャンパーとターナーの交代もできる |
| フュージョン | フリースタイルに音楽を合わせ、2分〜2分30秒で演技する。人数の制限はなく、交代も認められる |
スピード種目の記録として、同じ資料にはシングルスの世界記録が400回超、公認の日本記録が376回と載っています(資料掲載時点)。道具は太さ8mmの同じ長さのロープ2本だけ。シングルス用は3.05m以上3.66m未満、ダブルス用は3.66m以上4.27m未満と決められています。
凄技の見どころ
ダブルダッチの魅力は、スピードと表現力が同時に見られるところです。フリースタイルやフュージョンでは、ステップやダンスのような動き、体が逆さまになるアクロバットが入り、ジャンパーとターナーが交代する演技もあります。2本のロープが体のまわりでリズムを刻むなかで技をつなぐため、ジャンパーとターナーの息が合っているかが見どころです。
国内では、2025年10月18日に神奈川県で「ダブルダッチデライトジャパン」が開かれ、同年12月14日には、アメリカで第34回ダブルダッチホリデークラシックが行われたと、報道向けのリリースで紹介されています。ダンスやアクロバットを組みあわせた演技は、大道芸やジャグリングに通じる「見せる技」の世界です。道具を使って人を楽しませる芸については、ジャグリング初心者の始め方もあわせてどうぞ。
初心者の始め方と安全のポイント
日本ジャンプロープ連合の支部サイトでは、始め方として次の流れが紹介されています。
- 体調を確認し、人通りが少なく広い場所(公園や体育館など)を選ぶ
- 手首・足首・肩・膝を中心に、準備体操をしっかり行う
- 基本のジャンプ(ベーシックジャンプ)で体を温め、少しずつ負担を増やす
- 水分と塩分をこまめにとり、終わったら整理体操をする
同じサイトでは、ダブルダッチで最も多いケガや事故はアクロバットの失敗だとして、無理をしないよう呼びかけています。アクロバットは、マットの上で補助を受けながら繰り返し、補助なしで一人でできるようになってからロープの中に入る、という段階を踏むのが基本です。バク転のような技は、自己流で行わず、必ず有資格の指導者と補助、マットのある環境で練習してください。不慮のケガに備えて、スポーツ傷害保険への加入もすすめられています。
初めてなら、地域の講習会を探すのもひとつの方法です。イミダスによると、初心者向けの講習会と競技会を合わせた「ダブルダッチ チャレンジ」が関東と関西で開かれてきました(開催状況は主催団体の最新情報でご確認ください)。
アクロバットを含む技は、有資格の指導者・補助・マットのある環境で行いましょう。体調が悪いときや、ケガのあとは無理をせず休むことが大切です。
ほかの特技とあわせて楽しむ
ダブルダッチは、ステップ、リズム感、体の使い方、人に見せる表現など、いろいろな力がまざった競技です。ひとつの特技から入っても、別の特技に興味が広がることはよくあります。ダンスやアクロバットの土台になる基礎は、バク転のやり方の記事でも詳しく紹介しています。
スゴ技スクールRPGは、東京・笹塚(京王線 笹塚駅 徒歩5分)にある週末のスキルスクールです。キッズ教室(5歳〜中学生)と大人教室(高校生〜)があり、バク転・ブレイクダンス・アニメーション&ロボットダンス・パントマイム・マジック・ジャグリングなどを土日に学べます。ダブルダッチそのものは扱っていませんが、体を使う表現やステージで見せる技に興味がある方は、まず無料体験でようすを見てみてください。初心者・親子参加もOKで、教えるのは芸歴20年の現役プロパフォーマー「ロボットしずく」です。上達の期間や成果をお約束するものではありません。
アクロバットは、マットと補助のある場所で、先生に見てもらいながら練習してね。ケガをしないことがいちばん大事だよ。
よくある質問
ダブルダッチは何人でやりますか?
ロープを回すターナー2人と、跳ぶジャンパー1人以上の、最低3人です。
ロープはどんなものを使いますか?
太さ8mmの同じ長さのロープを2本使います。シングルス用は3.05m以上3.66m未満、ダブルス用は3.66m以上4.27m未満です。
初心者は何から始めればよいですか?
広くて安全な場所で、準備体操をしてから、基本のジャンプで体を慣らします。アクロバットは補助とマットのある環境で、段階的に進めてください。
アクロバットは必ずやらないといけませんか?
いいえ。基本のジャンプやステップだけでも楽しめます。アクロバットは、指導者のもとで準備ができてから取り入れましょう。
まとめ
ダブルダッチは、2本のロープと3人以上のチームワークで見せる凄技です。300年以上前に始まったとされる遊びから、スピード・規定・フリースタイル・フュージョンの4種目をもつ競技へと育ちました。始めるときは、体調と場所を整え、基本のジャンプから。アクロバットは必ず補助とマットのある環境で、少しずつ進めましょう。
参考にした情報
- 笹川スポーツ財団「ダブルダッチの歴史・ルール・道具」(スポーツ辞典)
- 日本ジャンプロープ連合 岡山県支部「ダブルダッチとは」
- イミダス「ダブルダッチ」
- Encyclopaedia Britannica「double Dutch」
- Wikipedia「日本ダブルダッチ協会」(団体の統合について)
- リセマム(PR TIMES)高槻市のダブルダッチチームの世界大会出場報告のリリース
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