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大道芸のショー音楽の選び方と編集の基本|BGM選び・つなぎ方・著作権の注意点

公開日  大道芸専門アカデミー編集部

同じ技でも、音楽が変わるだけでショーの印象は大きく変わります。ワクワクする曲で始まり、技の見せ場で音がピタッと止まり、最後は拍手したくなる曲で締める。音楽はパフォーマーの「もう一人の相棒」です。この記事では、大道芸やパフォーマンスのショー音楽の選び方、かんたんな編集のやり方、本番での再生のコツ、気をつけたい著作権のことまで、初心者にもわかるように順番に紹介します。

ショーで音楽が果たす3つの役割

「とりあえず好きな曲を流す」だけでは、音楽の力を半分も使えていません。まずは、ショーの中で音楽がどんな仕事をしているのかを知っておきましょう。

1. 人を呼ぶ

路上やイベント会場では、音楽が鳴り始めると「何か始まるのかな?」と人が足を止めます。音は目より先に届くので、少し離れた場所にいる人にも気づいてもらえます。人の集め方についてはストリートパフォーマンスで人を集める方法でもくわしく紹介しています。

2. 気持ちを動かす

明るい曲は楽しい気分に、ゆっくりした曲はしっとりした気分に、緊張感のある曲はドキドキした気分に。お客さんの気持ちを、言葉を使わずに案内してくれるのが音楽です。

3. ショーにメリハリをつける

曲が変わると「場面が変わった」とお客さんに伝わります。また、見せ場の直前に音を止めたり、成功の瞬間に音を合わせたりすると、技がぐっと大きく見えます。

コツ:音楽は「ずっと流しっぱなし」より、「流す・止める・切り替える」を意識すると効果が大きくなります。無音の時間も演出のひとつです。

場面ごとの曲の選び方

大道芸のショーは、おおまかに「集客→オープニング→見せ場→クライマックス→締め」という流れで進むことが多いです(くわしい流れは投げ銭を増やすショー構成のコツも参考にしてください)。場面ごとに、合う曲の雰囲気はちがいます。

場面曲の雰囲気の目安選ぶときのポイント
集客・準備中明るく軽い、テンポは中くらい遠くまで聞こえて、うるさすぎないもの。くり返しても飽きにくい曲
オープニング元気で勢いがある最初の数秒で「始まった!」とわかる、イントロがはっきりした曲
技の見せ場リズムがはっきりしている技のテンポに合う曲。ジャグリングなら投げるリズムと合わせやすいもの
緊張感を出す場面静か・ドラムロール風危なそうな技や大技の前。音を止めて無音にするのも効果的
クライマックス・締め盛り上がる、晴れやかな曲お客さんが自然と手拍子・拍手したくなる曲

キャラクターに合っているかを確認する

曲選びでいちばん大切なのは、自分のキャラクターや衣装と合っているかどうかです。たとえば、クラシカルな衣装のクラウンなら古い映画のような曲、近未来風のキャラクターなら電子音の曲、といったように、見た目と音の世界観をそろえるとショー全体にまとまりが出ます。

歌詞のある曲は使いどころを選ぶ

歌詞がある曲は、しゃべりながら演じる場面では声とぶつかって聞き取りにくくなります。トークが多い場面では歌のない曲(インストゥルメンタル)を選び、歌詞のある曲は無言で見せる場面に使うのがおすすめです。

屋外では「聞こえ方」も考える

屋外では、低い音は小さいスピーカーだと聞こえにくく、細かい音は周りの音に消されがちです。家のヘッドホンでよく聞こえても、外では印象が変わることがよくあります。候補の曲は、実際に使うスピーカーで、少し離れて聞いて確かめましょう。

音楽の編集の基本(カット・つなぎ・音量)

曲をそのまま流すと、長すぎたり、盛り上がる部分が技とずれたりします。かんたんな編集ができるだけで、ショーの完成度は大きく上がります。編集には、パソコンなら無料で使える音声編集ソフト(Audacityなど)、Macやスマホなら付属や無料の音楽アプリなどが使えます。まずは次の4つを覚えましょう。

1. カット(必要な部分だけ切り出す)

イントロが長い曲は、盛り上がる直前から始まるように前をカットします。2番やくり返し部分を削って、ショーの長さに合わせるのも基本です。切る位置は、小節の区切り(「1・2・3・4」の「1」の頭)に合わせると、つなぎ目が不自然になりにくいです。

2. フェードイン・フェードアウト

曲の始まりを少しずつ大きく、終わりを少しずつ小さくする処理です。途中で切った曲は、終わりを数秒フェードアウトさせるだけで自然に聞こえます。

3. つなぎ(複数の曲を1本にする)

本番中に曲を探して再生するのは大変です。ショーの流れに合わせて、曲を順番に並べた「ショー用の1本の音源」を作っておくと、再生ボタンを押すだけで済みます。トークや技に合わせて止めたい場所がある場合は、曲と曲のあいだに無音を入れるか、場面ごとにファイルを分けておきましょう。

4. 音量をそろえる

曲によって録音の大きさがちがうため、そのままつなぐと急に大きくなったり小さくなったりします。編集ソフトの「音量をそろえる」機能(ノーマライズなど)を使い、最後に全体を通して聞いて、極端な差がないか確かめます。

本番で困らない再生機材と準備

どんなに良い音楽を用意しても、本番で音が出なければ意味がありません。機材トラブルは、準備でかなり防げます。

よく使われる組み合わせ

初心者のうちは、スマートフォン+持ち運べるスピーカーの組み合わせが手軽です。スピーカーは、屋外で使うなら電池(バッテリー)式で、音量に余裕のあるものを選ぶと安心です。マイクを使って話す人は、マイクと音楽を一緒に流せるタイプのスピーカーを選ぶこともあります。

本番前のチェックリスト

コツ:音が出なくなったときの「音なしバージョン」のショーも一度練習しておくと、本番であわてません。手拍子をお願いしたり、口でリズムをとったりして乗り切るパフォーマーも多いです。

周りへの配慮も忘れずに

路上や商業施設では、音量について決まりがあったり、近くのお店や住民の迷惑にならないよう注意が必要だったりします。許可された場所でも、ルールは場所によって異なります。主催者や管理者の指示にしたがい、音量は「お客さんの輪に届くくらい」を目安にしましょう。

著作権とフリー音源の注意点

ショー音楽でいちばん気をつけたいのが著作権です。市販のCDや配信サービスの曲は、個人で楽しむために聞くのは自由ですが、人前で流したり、ショーの動画をSNSに投稿したりする場合は、作詞・作曲の権利や、録音された音源そのものの権利が関わってきます。

どうすれば安心?

動画投稿のときも要注意

ショーの様子をSNSや動画サイトに投稿するときは、プラットフォームごとに使える音楽のルールがあります。権利のある曲が流れている動画は、音が消されたり公開が制限されたりすることもあります。宣伝用の動画を撮る予定があるなら、最初から権利関係がはっきりした音源でショーを作っておくと、あとで困りません。

コツ:判断に迷う音源は使わないのがいちばん確実です。「この曲じゃないとダメ」という状態を作らず、使いやすい音源でショーを組み立てる習慣をつけましょう。

音楽と技を合わせる練習方法

音楽を決めて編集したら、最後は技と音を合わせる練習です。ここをていねいにやると、プロらしいショーに近づきます。

  1. 曲を何度も聞いて「キュー(合図)」をメモする:「0分32秒でドラムが入る」「1分10秒で曲が止まる」など、技を合わせたいポイントを書き出します。
  2. 音に合わせて動きだけ練習する:道具を持たずに、曲に合わせて決めポーズや動きの順番を確認します。
  3. 道具を使って通し練習をする:失敗してもショーを止めず、最後まで通します。失敗したときにどう音楽に戻るかも練習のうちです。
  4. 動画を撮って見返す:技の決まる瞬間と音が合っているか、間延びしている部分がないかを確認し、必要なら編集をやり直します。

技のテンポは、慣れるにつれて速くなったり遅くなったりします。ショーを何度か本番で演じたら、音源の長さや切り替えのタイミングを見直すのもおすすめです。音楽は一度作って終わりではなく、ショーと一緒に育てていくものです。

一人で悩んだら、プロに見てもらう

曲選びや編集は、自分ではよくわからなくなりがちな部分です。大道芸専門アカデミーでは、テレビや海外フェスティバルで活動する講師・ロボットのぞみが、週1回のオンライン授業(LINEビデオ通話)で、技だけでなく音楽を含めたショーの見せ方まで直接アドバイスします。授業は基本毎週水曜20:00〜23:00で、相談次第で別の曜日にも変更できます。一人一人のゴールに合わせたゴールマップ作りや、案件の紹介、営業方法と営業リストのお渡しも行っています(成果を保証するものではありません)。気になる方は、まずLINE公式で気軽にご相談ください。

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