パフォーマーの営業メールの書き方|大道芸人がイベント出演を依頼するときの文例と送り方のコツ
大道芸やパフォーマンスを仕事にしたいと思ったら、技の練習と同じくらい大切なのが「自分から仕事をお願いする力」です。なかでも営業メールは、家にいながら多くのイベント主催者や施設に自分を知ってもらえる便利な方法です。この記事では、パフォーマーが営業メールを書くときの基本の形、そのまま使える文例、送る前の準備と送り方のコツを、はじめての人にもわかるように順番に紹介します。
パフォーマーに営業メールが必要な理由
大道芸人やパフォーマーの仕事は、イベント会社・商業施設・自治体のお祭り・保育園や幼稚園・介護施設・企業のパーティーなど、いろいろなところから生まれます。ただ、どんなに技が上手でも、相手があなたの存在を知らなければ依頼は来ません。
SNSで発信して見つけてもらう方法もありますが、待っているだけでは時間がかかることが多いものです。営業メールは、こちらから「こんなショーができます」と届けられる手段です。電話よりも相手の都合のよいときに読んでもらえるので、担当者の負担が少なく、資料や動画のリンクもいっしょに送れます。
一方で、営業メールは送ったら必ず返事が来るものではありません。返事がないことのほうが多いのがふつうです。だからこそ、読みやすく、相手にとって判断しやすいメールを、ていねいに積み重ねていくことが大切になります。仕事の種類や取り方の全体像は、パフォーマーの仕事の種類と取り方もあわせて読んでみてください。
送る前に準備しておくもの
営業メールは、文章そのものより「添えるもの」で判断されることがよくあります。送る前に、次のものをそろえておきましょう。
| 準備するもの | ポイント |
|---|---|
| プロフィール(短い紹介文) | 芸名、ジャンル、活動歴、得意な場面を3〜5行で。長い自己紹介は読まれにくいので短くまとめます |
| 宣材写真 | 衣装を着た明るい写真を数枚。顔と演技の雰囲気がわかるものを選びます |
| ショー動画のリンク | 1〜2分程度にまとめたダイジェストがあると、忙しい担当者にも見てもらいやすくなります |
| 出演資料(PDFなど) | 演目の内容、ショーの時間、必要なスペース、電源や音響の有無、対象年齢などを1〜2ページで |
| 連絡先 | メールアドレス、電話番号、SNSやホームページのURL |
写真や動画の撮り方は、宣材写真とプロフィール動画の作り方でくわしく紹介しています。
営業メールの基本の形
営業メールは、次の順番で書くと読みやすくなります。
- 件名:誰から、何の用件かがひと目でわかるようにする
- 宛名:会社名・部署名・担当者名(わかる場合)
- あいさつと自己紹介:芸名とジャンルを1〜2行で
- 連絡した理由:なぜその会社・施設に送ったのか
- できること:ショーの内容、時間、対応できる場所
- 資料と動画:リンクや添付ファイルの案内
- お願い:「機会があればご検討ください」など、相手に負担をかけない一言
- 署名:芸名、本名(必要に応じて)、連絡先
件名は「中身がわかる」ことが一番
担当者は毎日たくさんのメールを受け取っています。「ご挨拶」「はじめまして」だけの件名は、何のメールかわからず後回しにされがちです。たとえば「【出演のご提案】バルーン&ジャグリングショー/大道芸人◯◯」のように、用件・内容・名前を入れましょう。
本文はスマホで読める長さに
担当者はスマートフォンでメールを確認することも多いです。1文を短くし、2〜3行ごとに改行を入れると読みやすくなります。全体の長さは、スクロールを数回すれば読み終わるくらいを目安にしましょう。くわしい情報は資料に任せ、本文では「どんなパフォーマーで、何ができるか」が伝わればじゅうぶんです。
そのまま使える営業メールの文例
ここでは、商業施設やイベント会社に向けた基本の文例を紹介します。「◯◯」の部分は自分の内容に置きかえて使ってください。
株式会社◯◯ イベントご担当者様
はじめまして。大道芸人の◯◯と申します。
ジャグリングとバルーンアートを中心に、ファミリー向けのショーを行っています。
貴社が運営されている◯◯の季節イベントを拝見し、お子さま連れのお客さまが多い場で、ぜひ私のショーもお役に立てればと思いご連絡いたしました。
【ショーの内容】
・ジャグリングとお客さま参加型のコーナーを組み合わせた20分ほどのショー
・最後にバルーンアートのプレゼントも可能です
・屋内、屋外どちらでも対応できます(必要なスペースは資料に記載しています)
【資料・動画】
・プロフィールと出演資料:(URLまたは添付)
・ショーのダイジェスト動画(約1分):(URL)
ご予算や時間、会場の広さに合わせて内容を調整いたします。
今後イベントの機会がございましたら、ご検討いただけますと幸いです。
――――――――
大道芸人 ◯◯(本名:◯◯)
メール:◯◯ 電話:◯◯
Instagram/YouTube:◯◯
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送り先に合わせて変えるところ
同じ文面をそのまま何十件も送るより、送り先ごとに「連絡した理由」の部分だけでも変えるほうが、読んでもらえる可能性が上がります。
- 保育園・幼稚園:対象年齢、安全への配慮(大きな音や火を使わないなど)、短めの時間でも対応できることを伝える
- 介護施設:座ったまま楽しめる内容、会話や参加のしやすさ、ゆったりした進め方を伝える
- 企業パーティー:ステージや会場の広さ、余興としての時間、ご要望に合わせた演出ができることを伝える
- お祭り・自治体のイベント:屋外での経験、集客の工夫、雨のときの対応を伝える
返事をもらいやすくする送り方のコツ
送り先をきちんと選ぶ
まずは、自分のショーが合いそうな相手かどうかを考えましょう。子ども向けのショーなら子どもが集まる施設やイベント、大人向けの演出が得意なら企業やホテルの宴会など、相手のお客さまと自分のショーが合っているかが大切です。相手のホームページで、過去のイベントや問い合わせ窓口を確認してから送ると、失礼がありません。
問い合わせ窓口のルールを守る
会社や施設によっては、「営業のご連絡はお断りしています」と書かれていたり、専用の問い合わせフォームが用意されていたりします。その場合はルールに従いましょう。無理に送ると、かえって印象が悪くなります。
時期を考える
イベントは、本番よりかなり前から準備が始まることが多いです。季節のイベント(夏祭り、クリスマス、年末年始など)に出たいなら、早めに連絡しておくのがおすすめです。どれくらい前に企画が決まるかは、会社や施設によって異なります。
送る前に見直すチェックリスト
- 宛名(会社名・担当者名)にまちがいはないか
- 別の会社の名前が残っていないか(使い回しのミスに注意)
- 動画や資料のリンクが開けるか、閲覧の権限は正しいか
- 添付ファイルが重すぎないか
- 誤字脱字はないか、敬語は不自然でないか
- 署名に連絡先がそろっているか
返事が来たあと・来ないときの対応
返事が来たら
問い合わせや返事が来たら、できるだけ早く、ていねいに返信しましょう。日時、場所、ショーの時間、観客の人数や年齢層、会場の設備(電源・音響・控室など)を確認し、それをもとに見積もりや具体的な内容を提案します。決まったことは、あとで食い違いが起きないようにメールで残しておくと安心です。
返事が来なくても落ち込まない
営業メールは、返事が来ないことのほうが多いものです。それはあなたのショーが悪いからではなく、ちょうどイベントの予定がなかったり、担当者が忙しかったりするだけのことがよくあります。少し時間をおいて、新しい動画ができたときや季節のイベントが近づいたときに、短いメールで改めて連絡してみるのもひとつの方法です。ただし、何度も続けて送るのは避けましょう。
送った記録をつけておく
送った日、送り先、担当者、返事の有無、次に連絡する時期などを、表にまとめておくと便利です。数が増えてくると、どこにどんな内容を送ったかを忘れがちです。記録があれば、二重に送ってしまうミスも防げます。
ひとりで続けるのが不安なら
営業は、技の練習とちがって「何が正解かわからない」と感じやすい部分です。大道芸専門アカデミーでは、テレビや海外フェスティバルで活動してきた講師のロボットのぞみが、週1回のオンライン授業(LINEビデオ通話)で、技やショー作りだけでなく、営業の方法もいっしょに考えます。営業リストのお渡しや案件の紹介、一人一人に合わせたゴールマップ作りも行っています(成果を保証するものではありません)。副業から始めたい人は、社会人が副業でパフォーマーを始めるにはも参考にしてください。
営業メールは、最初はうまく書けなくても大丈夫です。準備をととのえ、相手のことを考えて、ていねいに送り続けることが、次の舞台につながっていきます。
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